兵庫県尼崎市には江戸時代に築城した尼崎城があります。
実はこのお城、安保詮という方が昔実在した尼崎城をベースに建設したものを市に寄贈され、2019年の3月から一般公開されるようになったお城なのです。
この尼崎城は本来どのようなお城なのか、その伝説や見どころを解説していきます。
尼崎市にある尼崎城の歴史上の伝説とは?
尼崎城は1617年の江戸時代に、四国の拠点とするために築城されました。
数年かけて造られたお城は、甲子園球場の3倍以上にもなるとても大きいものだったそうです。
尼崎城の築城とともに城下町も造られ、さまざまな商店が軒を連ねており大変栄えていました。
1846年には本丸御殿が全焼する、という事件が起こります。
当時の尼崎藩はかなりの財政難だったため、再建できるような状態ではなかったのですが、領内の人々からお金が集まり、火事からおよそ半年ほどで着工し、一年後には復元できたのです。
このような伝説が伝わるほど領民に愛されたお城は他にはなかなか見つかりません。
尼崎市にある尼崎城の歴史の見どころは?
現在建っている尼崎城は先にもご説明したとおり、復元された物です。
本来の尼崎城は明治時代に廃城となり、建物は壊され堀も埋められてしまいました。
元々の尼崎城のあった場所も異なり、元の場所から300m程離れた尼崎城址公園に建てられています。
また、向き、天守の付け櫓の配置も異なっています。
本来天守跡にあたる場所は現在尼崎市立歴史博物館がある場所です。
この場所はもともと中学校として使われていたため、建物もほぼそのまま利用されています。
2020年10月にオープンしたこの歴史博物館は入場無料で、尼崎城に使われていた鬼瓦などがあります。
博物館の門柱の傍には尼崎上の天守閣跡の石碑があり、博物館の見どころのひとつです。
尼崎市の歴史で興味深いのは尼崎城だけではありません。
尼崎駅の近く、11のお寺がある「寺町」には有名な武将の逸話が残されているお寺があります。
国の重要文化財に指定されているお寺もありますし、歴史に思いをはせながら見て回るのもよいかもしれません。
この寺町には尼崎城の絵が描かれているマンホールが使われています。
寺町にいかれた際にはぜひ見つけてみて下さい。
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