深夜でも廊下まで聞こえる大声、早朝から響く洗濯機や掃除機の音、そんな騒音に悩まされた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とくに集合住宅では騒音問題が起こりがちで、対応を間違えると思いがけないトラブルに発展する恐れもあります。
そこで今回は、賃貸物件をお探しの方に向けて、音漏れがないかチェックする方法と騒音トラブルの対処法について紹介します。
賃貸物件で暮らすなら注意!音漏れをチェックしてみよう!
どれくらい音が漏れてしまうのか現地に行ってチェックするのが最善ですが、その建物の構造からもある程度は予想がつきます。
一般的に遮音性が高いと言われている鉄筋コンクリート造ですが、隣室との間の壁までコンクリート造になっていればさらに遮音性を期待できます。
一方、木造の音漏れに関しては、一般的な戸建ての家の隣室と大きく変わらないと考えておいたほうが良いでしょう。
最新の壁材が使われていればそこまで気にならないかもしれませんが、賃貸物件に住むのであれば自分自身がうるさくしないように注意して暮らす必要があります。
実際に住みたいと考えている賃貸物件をを内見する場合は、壁に耳を当てたり叩いてみたりしましょう。
もし隣から音が聞こえるのであれば、どれくらいの音量で音漏れがするのかイメージでき、叩いたときの音や感触から壁の厚さがだいたいわかります。
可能であれば、多くの住民が在宅しているであろう午後7時から8時くらいに様子を見に行くと、さらに現状がつかみやすいかもしれません。
また、エントランスや廊下などの共用部分に騒音についての注意書きがあったら、過去にトラブルがあったと推測できます。
賃貸物件で暮らすなら注意して!音漏れを防ぐ良い方法はあるの?
集合住宅での騒音問題は、自分が被害者になることもあれば、ほかの住民に迷惑をかけてしまう恐れもあります。
家の中でもっとも音が漏れやすいのがドアや窓の開口部で、たとえ閉めておいても隙間ができることはどうしても避けられません。
ドアや窓からの音漏れがひどければ、遮音テープを隙間に貼っておくことである程度は予防できます。
音が響かないように静かに開け閉めすることも心がけてください。
換気の設備から音が漏れることもあるので、もし気になるようであれば消音材を入れるなどの方法を試してみましょう。
しかし、どんなに注意して生活していても騒音を原因とするトラブルに発展する可能性もゼロではありません。
賃貸物件で騒音トラブルに巻き込まれたら、管理会社か大家さんに間に入ってもらうのがもっとも良い対処法です。
騒音の原因となっている家がわかっている場合でも、自分だけで注意しに行くのは避けましょう。
音に関する感覚は人それぞれで、騒音トラブルは双方が感情的になりやすいという特徴があるため、当事者だけだとかえって話がこじれてしまうケースもあるからです。