一人暮らしの方は、お風呂に入る前に給湯すれば温かいお湯に入れますが、家族と暮らしていると、一人ひとりの生活スタイルが異なるのでそうはいきません。
そのため家族で住む賃貸物件を探すなら、お風呂の追い焚きができる物件を希望する人が多いのではないでしょうか。
今回は賃貸物件の設備にあるとうれしい、お風呂の追い焚き機能を解説します。
賃貸物件のお風呂の追い焚き機能にはどんな種類があるの?
一日の疲れを癒すお風呂では、温かいお湯に浸かってリラックスしたいですよね。
家族と暮らす方はお風呂のお湯が冷めると温め直しが必要なので、追い焚きボタンで簡単にお湯の温め直しができると便利です。
では、追い焚き機能にはどのような種類があるのか見ていきましょう。
循環釜直結方式
お湯を循環させて、お風呂のお湯を温める方法です。
浴槽内に2つの穴があり、下の穴から冷めた水を吸って上の穴から風呂釜内で温めたお湯を出す「自然循環方式」と、1つの穴で冷めた水を吸って給湯器内で温めたお湯を出す「強制循環方式」の2種類があります。
給湯方式
いわゆる「足し湯」の機能で、お風呂に温かいお湯を足してお湯全体の温度を上げます。
最近の給湯器では、1つ穴の強制循環方式の追い焚きと足し湯ができるものが主流となっています。
賃貸物件に追い焚き機能はあるとお得?追い焚きにかかるガス代とは
お風呂の温め直しで追い焚き機能を使うと、費用面から見てお得なのでしょうか。
水を入れ替えずに追い焚きする場合、足し湯をする場合、一度冷めた水を抜いてお湯を入れ替えする場合の3パターンでかかる費用を比較してみましょう。
追い焚きではお湯の入れ替えがなく、冷めた分の温度を温め直すだけなので、ガス代はあまりかからずに済みます。
足し湯では冷めた水を半分ほど抜いて熱いお湯を足すことになるので、追い焚きに比べて光熱費がかかります。
もっとも費用がかさむのはお湯の入れ替えで、水道代とガス代がお湯を入れ替える度にかかってしまいます。
一例として、都市ガスでお風呂の温め直しの調査を比較すると、かかったガス代と水道代の合計の費用は1回あたり追い焚きが100円、足し湯が110円、入れ替えが126円となっています。
お風呂の温め直しの回数が多い家庭では、追い焚きができるほうが光熱費や時間の節約になるといえるでしょう。
賃貸物件のお風呂に追い焚き機能は後付けできるの?
賃貸物件では、追い焚き機能を後付けするには大家や管理会社の許可が必要です。
後付けには給湯器の交換や配管などの工事が必要となるので、通常の場合、大家側の許可を得るのは難しいでしょう。
自分の費用で許可なく設備を取り付けた場合でも、賃貸物件では管理会社とのトラブルになってしまいます。
どうしても追い焚き設備がほしいなら引越しをするか、工事を伴わずに浴槽で利用できる簡易追い焚き機を試してみるといいでしょう。